サーバやストレージをはじめとする広い分野で普及が進むPCI Expressは高速化を続け、Gen4規格からわずか2年後に、最高32G T/s のGen5規格が策定されました。Gen5では大容量化という大きなメリットをもたらす一方、シグナルインテグリティの確保はこれまで以上に難しくなってきます。
Base(シリコン)またはCEM(システムおよびアドイン・カード)のレベルにおけるGen 5トランスミッタ・デバイスの開発では、チップ・レベルの検証(PHY IPメーカが実施)と、PCI-SIGによる公式なコンプライアンス・テストにデバイスを持ち込む前のプリ・コンプライアンス・テストが必要になります。そのため、適切なテスト機器と、関連する自動化ソフトウェアを使用することが重要になります。
テクトロニクスとアンリツはこの課題を解決するために業界トップクラスのTx/Rx 測定ソリューションを提供します。
Txテスト必要機材
TekExpress PCIe 5.0 Tx自動化ソフトウェアを使用することで、BASEおよびCEMレベルのトランスミッタの検証とコンプライアンス・テストの自動化が可能です。さらに、テストでFailした際は、アイ・ダイアグラム/ジッタ解析ソフトウェアDPOJETやリンク解析ソフトウェアSDLAを用いたデバッグが可能です。
最新のGen6では、変調方式が32GBaudのPAM4方式に一新され、シグナル・インテグリティの確保は難しくなる一方です。将来的なGen6のテストやデバッグには、オシロスコープやソフトウェアをアップグレードするだけで対応できます。
Rxテスト必要機材
アンリツのMP1900A BERTとテクトロニクスのRx テスト・ソフトウェアを使用して、再現性と確度の高いStressed Eye Calibration校正を行った後、Rxの検証とコンプライアンス・テストの自動化、レポートの作成までを一貫して実行可能です。
PCI Express 5.0 トランスミッタの検証 テクニカル・ノート
トランスミッタ・テストでは、十分な周波数帯域、サンプル・レートを持ったリアルタイム・オシロスコープの使用が欠かせません。
自動化ソフトウェアを使用することで、デバッグ、検証、コンプライアンス・テス
トをすばやく、容易に実行できます。トランスミッタの検証についてテクニカルノートで解説しています。
PCI Express Gen5: 自動マルチレーン・テスト ホワイト・ペーパ
このホワイト・ペーパでは、Mini-Circuits®社製のRFスイッチを使用した、自動マルチレーン・テストのテスト環境拡張方法について説明します。
さらに、他のRFスイッチ・モジュールや技術についても説明します。